【勝負はここから/ソフトバンク18回戦】いくつもの糸もつれあう中、僕たちは繋がっている
【枕】「高木豊コラムに思う」のココロだァ!
先にソフトバンクファンのblogでネタにされてていまさらというのは癪ですが、だからといって関係無い試合にもっていくのもスタイルではないので予定通りに。
【フジテレビ】BASEBALL PROGRAM 気持ちの大きさ
いやさぁ、これって単に高木豊が「嫌ガッツポーズ厨」なだけじゃないのかと。確かにガッツポーズ等、試合中や試合前後の派手な感情表現を嫌う考えってのはどのスポーツでも存在しますし、ソフトバンクの前任監督さんでしたかな?確かあのお方もガッツポーズはいけないものとして教わってきた人だった筈。
高木豊のコラムにもあるように、相手のことを考えれば軽々しくそんなことをするべきじゃないんだと。それはわかります。でも、その考えって、何もあの場面に限定したものじゃないんじゃないでしょうか?じゃぁ、何時ならいいんですか?と。
「試合中はまだいい、だけど試合後はいかん」と言ってますが、ご自身が球団社長からお叱りを受けたガッツポーズは試合中じゃないんですか?それともサヨナラ弾ですか?どっちにせえ、ゲームセットの声がかかるまでは試合中と思いますし、もっと言えば家に帰るまで、シーズン終わってオフに突入するまで試合中ではないでしょうか?
何となく、高木豊が自身のコラムに都合がいいように切り貼りしてんなぁと、そんな感じがするんですよ、アレは。
たしかに、杉内にガッツポーズをされて面白いわけじゃないですよ。でもハムは負けたんですから、いやなら矢でも鉄砲でも手裏剣でも(喩え話ですよ)何を使ってでも勝てばいいだけの話。負けた側は正直「普通に投げれば大丈夫」と言われようが「交流戦のほうがしんどかったですよ、巨人や中日が強かったですし」と言われようが文句は言えませんし。
逆に変な情けをかけられたほうが気分悪いですよ、ええ。だから私はその日の試合の記事で「いい杉内に捻ってもらって助かった」と書いてるんですよ。「この前みたいな半病人の杉内なら許さない」とも。
杉内だってね、あの試合は絶対負けられない、そんなギリギリでやってたんだよ。正直試合が終って、あのガッツポーズはその重圧から開放された、その安堵感の現われだと思うのですよ。
あの試合はハムは名前だけならベストメンバーでしたが、高木豊が指摘するように、数日前までは高熱などで隔離され、症状が落ち着いたけど体力が回復していない状態で移動してきた選手なわけで、それに軽く打たれたりしたら、それこそ杉内は厳しいでしょう。
だからなんとしても完璧に抑える必要があったわけで、一つの失投も許されない、厳しく孤独な戦いだったと思いますよ。そうまでして杉内が勝ちに拘った、そんな試合だった訳ですよ。
仮に点が20‐1や30‐1の大差であっても、杉内は手を抜かず完璧にやってくれたと思います。そういう男が負けられない戦いを終えられた、その気持ちを高木豊は理解してやれないのか。
選手をやめて、或いはコーチをやめて解説者となると、野球が実況席やスタジオで見るものになってしまって、ちょっと他人事のように感じて勝手に好きなことを喋ってしまう解説者を偶に見る。ハム周辺でもS・K氏やK・A氏など・・・高木豊も一応ハムOBだが・・・目や耳にする。
ちょっと現場の緊張感とか、自分もその中に身を置いていたということを忘れてしまってる人は、ベテラン解説者の中にも結構多い。今一度、自分が選手としてその場面にいたら、或いはその横にいたら、そういう事を上からではなく同じ目線で考えて欲しい。
尤も高木豊なんて、2006年にハムが優勝する前なんかはハムOBってふいんき(←なぜか(ryを微塵も感じさせず、「俺は生涯大洋~横浜のつもりですが何か?」みたいな顔してた癖に、ハム優勝以降北海道の仕事も入るようになったら「わたしもハムOBですがなにか?」みたいな御仁。
角なんかも(高木よりずっとハムで活躍してるのに)読売・ヤクルトですし、ちょっと舐め腐るのもいい加減にしろよ?と。
高木豊のコラムはちょっと穿った味方しますけどね、「お前らこんな死にかけチームに勝って嬉しいのか?プw」ソフバンを侮辱してるようで、ハムもしっかり侮辱されてるんですよ、これ。つまり「ハムにはそんな価値もないのに」と。
それに、私は負けたときには医者が勝者を腐すようなことは、非常に好ましくないと思ってまして。勿論勝者が好き放題やることを推奨しているわけではないんですが、敗者は何も言えんのが基本なんですよ、前述のとおり。悔しかったら勝って言えと。
勝者が喜ぼうが落ち込もうが、敗者がどうこう言えた義理は無いんですよ。「今日勝ったぐらいでソフバンはまだ苦しいだろ!崖の上でタコ踊りしやがって。突き落として冷や水ぶっ掛けてやる!」とか敗者が言っても、世間様では笑いものですよ?
それを第3者が横から当事者気取りでこんなことしてくれて、恥さらしもいいところですよ。この辱めをどうしてくれるの!あんたのお陰で、余計惨めなんだよ!
【一言】
客観的だけじゃダメなんだよね。岩本の主観丸出しの解説には批判も多いけど、嫌味というかエグ味がないのは、客観的というか大上段から「俺知ってんだぜ?」ってのが少ないのもあると思う。
ただ、あまりに主観的過ぎて、この試合でも解説というよりも応援団長になっちゃってたり、そういうのは愛嬌かなぁ?O松空気嫁とか。
ちなみに7月の5連敗の頃に「我慢してきたけどきつい事を解禁します」とか言ってたのに、その後の快進撃で封印されたのは黒歴史。
【攻】
今夜も一発逆転。昨日は糸井の2ランで逆転、今日は4番信二の2ランで逆転。信二といえば2004年には26本の本塁打を打っていますが、2005年には2度も同じ箇所を故障。その膝の古傷は未だに信二を苦しめ、捕手としても打者としても考えざるを得ない大きな原因。
そんな信二の打撃に不満を持つ人も多いでしょう、今でも信二に本塁打量産を求める人も多く居ます。ですけど、膝を考えると今の打撃しかないんです、それでも悲鳴を上げるんです。
確かに、4番というと大きいのを求める球団が多いですし、特にその拘りの強かった王貞治氏なら、信二を絶対4番には置かないでしょう。ですが、9人全員で効果を高める「繋げる打線」では、4番に大きいのが若干少なくても、兎に角繋げられればOKですし、大きな問題でなかったりもします。
確かに、4番に大砲が居た方が攻めもしやすいかもしれません。ですが、今のところ今の信二で不足しているとは思いませんし、寧ろこれがいいとも思います。大砲が要らないわけじゃないですが、今年のハムの4番は信二でいいと思うんだけどな。他に打てる選手が居れば別の話ですけど。
そんな信二が打った逆転2ラン。1回表に1点を先制された直後の1回裏、先週〆られた大隣から一発。なくても困らないかもしれないけど、あると嬉しいもんでしょ?本塁打って。
追加点は7回裏、金子誠の二塁打の後、賢介の適時打で金子誠が生還。しかしこの時の金子誠の走り方に違和感が。二塁打の時もいつもより走り方が遅いというか、ちょっと違ったような。どこか痛みが限界に来てるんだろうか。大事なカードで休めない、休みたくないのもわかりますが、少しでも負担を軽減できれば。飯山の抹消が地味に痛いなぁ。
スレッジは1安打。3打数1安打1四球と、復帰後2試合以外では全て安打が出ている。得点に絡みはしませんでしたが、相手に圧力はかけられているでしょう。
スレッジが四球で出るたびに「どうしてそんなに警戒するんだ?」との声がハムファンからも出ますが、スレッジは普通に警戒する打者ですよ。勿論、これは打順の組み方もありますが。
スレッジの後ろには長打率の高い打者が控えていることが多いですし、そうなると2連打で1点という可能性も有るわけで。例えばこれが、7番スレッジとかならここまで警戒はされていないと思います。
また、出塁率の高いスレッジが5番にいて、6番に長打率の高い小谷野、7番に糸井か二岡と並ぶ事で、5・6・7番でもう一つクリーンアップが組めてる訳でして。上位から、1番2番3番4番3番4番5番・・・と続く打線は、一つ一つの粒は平凡以下でも、ここまで続くと非常に厄介なものだと思います。
【防】
藤井は5回持ちませんでしたが、こういう継投は試合前から読めていました。前にも吉井コーチのblogで触れられていましたが、連戦の初戦に来た時は藤井は第2戦以降も意識した投球をするということ。そしてここ暫くは、うしろの事を考えずにいけるところまでを全力で行くようにしている事。
解説の岩本は口を酸っぱくして「7回まで投げて欲しい」「7回まで投げて欲しい」と連呼していましたが、藤井本人としては長く投げたい希望はあっても、余力を残すとかそういう事は全く考えていなかったと思います。兎に角いけるところまで、たとえ斃れても誰かが骨を拾ってくれる。そう信じて全開だった筈です。
そして、梨田監督のここ一番での判断の早さ。普段は後ろを考えて、また投手の心理を考えて納得行くところまで引っ張りますが、どうしても取りたい試合では、こういう早いタイミングの継投は今季ありましたし。つまり、この継投が出たということは、この一戦をなんとしても取るというつもりだったと。
藤井の結果は四球も被安打も多めで好きじゃない人も多いと思いますが、内を攻めたりしたのは2戦目以降を考えての部分もあったでしょうし、しっかり3連戦の頭の先発を努めてくれたと思います。
そして江尻。失点のイメージが濃く残り、ハム専辺りでは歓迎しない人も多いようですが、やる時はしっかりやってくれる投手ですし。寧ろ、まず勝てるはずの無い前回に悪いところを出して、そこから見つめなおして今回挑めたのは良かったのではないでしょうか?
あの試合は、勝てたらラッキーという試合。確かに抑えていれば勝てたかもしれませんが、元々が敗色濃厚だったわけですし。今日みたいに絶対勝ちたい、そして実現できる試合を落としたのなら問題ですが。
江尻は前回の失敗、汚名とも言えないような汚名を返上してくれたと思います。
榊原の1安打1四球も責めるつもりは毛頭ありません。確かに抑えてくれれば万々歳ですが、後ろを信じて必死にやった結果ですし。結果は代わった宮西がしっかり抑えてくれましたし。
その宮西は復帰後即登板、1回1/3を打者4人無安打3奪三振の快投で7勝目。これは中継ぎで10勝いくかもね。規定投球回は無理ですが、防御率も1点台。頼れる中継ぎエースです。
8回からは建山-久の勝利の方程式。共に1安打されますが、建山のは二塁を狙った長谷川がスレッジの好返球で二塁タッチアウト、久は貫禄の4凡でゲームセット。
江尻、建山、久と、チーム状態が悪い時に唇を噛んだ投手たちが、そしてその場にいることができなかった宮西が、更にその間しっかり支えた榊原が、みんな頑張って勝利を繋いでくれました。
【敵】
先発大隣は逆転を許しはしたが、7回途中までその2失点のみは立派。序盤に崩れかけながらも勝てた先週よりもいい感じと思う。この投手を勝たせられないのであれば厳しい。
そして松中。あそこまで状態が良くないのなら、思い切って10日間休むべき。その間仲間が踏ん張ってくれると信じろ。
監督も思い切った決断をすべきだ。ここで休まれるのと、最終局面で離脱されるのとどちらが痛いか。尤も、10日間など松中の足には気休めかもしれないが、若手のカンフル剤に消費するのは惜しい。
【総】
6連敗の後3連勝で優勝マジック29が点灯。まずは一区切りと思うべきか?ここからまた、気持ちを新たにして戦いに望もう。確かにゴールは近付いたが、まだ競技場の外。ゴールするまで、表彰台に上るまで、家に帰るまでがペナントレース。より気を引き締めて、トップでゴールしよう。
必勝体制、総力戦、そういう言葉がしっくり来たこの試合。なんとしても勝ってやると言う気持ちは、信二の2ランで逆転した時から感じられた。なんとかあと1点、なんとしても無失点で、体制をより強固に、そして譲らない試合進行でした。
この戦い方はそうそう出来るものではない。ブルペンには負担がかかりますし、正直先発が長く放ってくれる方が助かりますし。ですけど、この1戦だけは、あとの2戦を落としても、なんとしても取っておきたかったと、梨田監督は考えていたのではないでしょうか?
これから先の試合は益々厳しくなります、耐える試合展開も増えてくると思います。我慢ですね。
宮西が復帰して、菊地と八木も今日明日にも復帰。辛い時はありましたし、これからもまだまだ辛いですが、決して諦める必要はないです。変な言い方ですが、心地よい辛さと言いますか。時にはサディスティック、時にはマゾヒスティックに、茨の道を楽しみましょう。
【記事タイトル】
B’zの「Everlasting」より。

↓以下TB用リンク
氷下魚の私的なつぶやき vsホークス(18回戦)マジック29が点灯!!! / kawasimoのファイターズBLOG 8月28日 ついに来た、点灯の瞬間 対ソフトバンク18回戦 / blogイッキの国 スポーツ地方 F3 - 1H 第18回戦 ○ / この中二病の果てで ブログ / 【空へ飛ぶ時】 2009/08/28 対福岡ソフトバンクホークス18回戦 / STRENGTH おかえり、宮西! / ハムかつサンドの野球旅行記プラス1 復活宮西 完璧リリーフでホークスをフリキッタ!! /
先にソフトバンクファンのblogでネタにされてていまさらというのは癪ですが、だからといって関係無い試合にもっていくのもスタイルではないので予定通りに。
【フジテレビ】BASEBALL PROGRAM 気持ちの大きさ
いやさぁ、これって単に高木豊が「嫌ガッツポーズ厨」なだけじゃないのかと。確かにガッツポーズ等、試合中や試合前後の派手な感情表現を嫌う考えってのはどのスポーツでも存在しますし、ソフトバンクの前任監督さんでしたかな?確かあのお方もガッツポーズはいけないものとして教わってきた人だった筈。
高木豊のコラムにもあるように、相手のことを考えれば軽々しくそんなことをするべきじゃないんだと。それはわかります。でも、その考えって、何もあの場面に限定したものじゃないんじゃないでしょうか?じゃぁ、何時ならいいんですか?と。
「試合中はまだいい、だけど試合後はいかん」と言ってますが、ご自身が球団社長からお叱りを受けたガッツポーズは試合中じゃないんですか?それともサヨナラ弾ですか?どっちにせえ、ゲームセットの声がかかるまでは試合中と思いますし、もっと言えば家に帰るまで、シーズン終わってオフに突入するまで試合中ではないでしょうか?
何となく、高木豊が自身のコラムに都合がいいように切り貼りしてんなぁと、そんな感じがするんですよ、アレは。
たしかに、杉内にガッツポーズをされて面白いわけじゃないですよ。でもハムは負けたんですから、いやなら矢でも鉄砲でも手裏剣でも(喩え話ですよ)何を使ってでも勝てばいいだけの話。負けた側は正直「普通に投げれば大丈夫」と言われようが「交流戦のほうがしんどかったですよ、巨人や中日が強かったですし」と言われようが文句は言えませんし。
逆に変な情けをかけられたほうが気分悪いですよ、ええ。だから私はその日の試合の記事で「いい杉内に捻ってもらって助かった」と書いてるんですよ。「この前みたいな半病人の杉内なら許さない」とも。
杉内だってね、あの試合は絶対負けられない、そんなギリギリでやってたんだよ。正直試合が終って、あのガッツポーズはその重圧から開放された、その安堵感の現われだと思うのですよ。
あの試合はハムは名前だけならベストメンバーでしたが、高木豊が指摘するように、数日前までは高熱などで隔離され、症状が落ち着いたけど体力が回復していない状態で移動してきた選手なわけで、それに軽く打たれたりしたら、それこそ杉内は厳しいでしょう。
だからなんとしても完璧に抑える必要があったわけで、一つの失投も許されない、厳しく孤独な戦いだったと思いますよ。そうまでして杉内が勝ちに拘った、そんな試合だった訳ですよ。
仮に点が20‐1や30‐1の大差であっても、杉内は手を抜かず完璧にやってくれたと思います。そういう男が負けられない戦いを終えられた、その気持ちを高木豊は理解してやれないのか。
選手をやめて、或いはコーチをやめて解説者となると、野球が実況席やスタジオで見るものになってしまって、ちょっと他人事のように感じて勝手に好きなことを喋ってしまう解説者を偶に見る。ハム周辺でもS・K氏やK・A氏など・・・高木豊も一応ハムOBだが・・・目や耳にする。
ちょっと現場の緊張感とか、自分もその中に身を置いていたということを忘れてしまってる人は、ベテラン解説者の中にも結構多い。今一度、自分が選手としてその場面にいたら、或いはその横にいたら、そういう事を上からではなく同じ目線で考えて欲しい。
尤も高木豊なんて、2006年にハムが優勝する前なんかはハムOBってふいんき(←なぜか(ryを微塵も感じさせず、「俺は生涯大洋~横浜のつもりですが何か?」みたいな顔してた癖に、ハム優勝以降北海道の仕事も入るようになったら「わたしもハムOBですがなにか?」みたいな御仁。
角なんかも(高木よりずっとハムで活躍してるのに)読売・ヤクルトですし、ちょっと舐め腐るのもいい加減にしろよ?と。
高木豊のコラムはちょっと穿った味方しますけどね、「お前らこんな死にかけチームに勝って嬉しいのか?プw」ソフバンを侮辱してるようで、ハムもしっかり侮辱されてるんですよ、これ。つまり「ハムにはそんな価値もないのに」と。
それに、私は負けたときには医者が勝者を腐すようなことは、非常に好ましくないと思ってまして。勿論勝者が好き放題やることを推奨しているわけではないんですが、敗者は何も言えんのが基本なんですよ、前述のとおり。悔しかったら勝って言えと。
勝者が喜ぼうが落ち込もうが、敗者がどうこう言えた義理は無いんですよ。「今日勝ったぐらいでソフバンはまだ苦しいだろ!崖の上でタコ踊りしやがって。突き落として冷や水ぶっ掛けてやる!」とか敗者が言っても、世間様では笑いものですよ?
それを第3者が横から当事者気取りでこんなことしてくれて、恥さらしもいいところですよ。この辱めをどうしてくれるの!あんたのお陰で、余計惨めなんだよ!
8月28日 第18回戦 日本ハム8勝 / ソフトバンク10勝 / 0引き分け | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
札幌ドーム 18時1分開始 3時間18分 観衆:23402人 |
【一言】
客観的だけじゃダメなんだよね。岩本の主観丸出しの解説には批判も多いけど、嫌味というかエグ味がないのは、客観的というか大上段から「俺知ってんだぜ?」ってのが少ないのもあると思う。
ただ、あまりに主観的過ぎて、この試合でも解説というよりも応援団長になっちゃってたり、そういうのは愛嬌かなぁ?O松空気嫁とか。
ちなみに7月の5連敗の頃に「我慢してきたけどきつい事を解禁します」とか言ってたのに、その後の快進撃で封印されたのは黒歴史。
北海道日本ハム | 福岡ソフトバンク | ||
藤井(4回1/3、95球) 江尻(2/3、10球) 榊原(2/3、19球) 宮西(1回1/3、16球) 建山(1回、12球) 武田久(1回、18球) | 投 手 | 大隣(6回2/3、124球) 三瀬(1/3、5球) 甲藤(1回、11球) | |
高橋7号2ラン(大隣) | 本塁打 | ||
プロ野球速報:Sports@nifty エキサイトベースボール | プロ野球速報 プロ野球スコア速報 : nikkansports.com プロ野球試合結果 ― スポニチ Sponichi Annex 野球 |
【攻】
今夜も一発逆転。昨日は糸井の2ランで逆転、今日は4番信二の2ランで逆転。信二といえば2004年には26本の本塁打を打っていますが、2005年には2度も同じ箇所を故障。その膝の古傷は未だに信二を苦しめ、捕手としても打者としても考えざるを得ない大きな原因。
そんな信二の打撃に不満を持つ人も多いでしょう、今でも信二に本塁打量産を求める人も多く居ます。ですけど、膝を考えると今の打撃しかないんです、それでも悲鳴を上げるんです。
確かに、4番というと大きいのを求める球団が多いですし、特にその拘りの強かった王貞治氏なら、信二を絶対4番には置かないでしょう。ですが、9人全員で効果を高める「繋げる打線」では、4番に大きいのが若干少なくても、兎に角繋げられればOKですし、大きな問題でなかったりもします。
確かに、4番に大砲が居た方が攻めもしやすいかもしれません。ですが、今のところ今の信二で不足しているとは思いませんし、寧ろこれがいいとも思います。大砲が要らないわけじゃないですが、今年のハムの4番は信二でいいと思うんだけどな。他に打てる選手が居れば別の話ですけど。
そんな信二が打った逆転2ラン。1回表に1点を先制された直後の1回裏、先週〆られた大隣から一発。なくても困らないかもしれないけど、あると嬉しいもんでしょ?本塁打って。
追加点は7回裏、金子誠の二塁打の後、賢介の適時打で金子誠が生還。しかしこの時の金子誠の走り方に違和感が。二塁打の時もいつもより走り方が遅いというか、ちょっと違ったような。どこか痛みが限界に来てるんだろうか。大事なカードで休めない、休みたくないのもわかりますが、少しでも負担を軽減できれば。飯山の抹消が地味に痛いなぁ。
スレッジは1安打。3打数1安打1四球と、復帰後2試合以外では全て安打が出ている。得点に絡みはしませんでしたが、相手に圧力はかけられているでしょう。
スレッジが四球で出るたびに「どうしてそんなに警戒するんだ?」との声がハムファンからも出ますが、スレッジは普通に警戒する打者ですよ。勿論、これは打順の組み方もありますが。
スレッジの後ろには長打率の高い打者が控えていることが多いですし、そうなると2連打で1点という可能性も有るわけで。例えばこれが、7番スレッジとかならここまで警戒はされていないと思います。
また、出塁率の高いスレッジが5番にいて、6番に長打率の高い小谷野、7番に糸井か二岡と並ぶ事で、5・6・7番でもう一つクリーンアップが組めてる訳でして。上位から、1番2番3番4番3番4番5番・・・と続く打線は、一つ一つの粒は平凡以下でも、ここまで続くと非常に厄介なものだと思います。
【防】
藤井は5回持ちませんでしたが、こういう継投は試合前から読めていました。前にも吉井コーチのblogで触れられていましたが、連戦の初戦に来た時は藤井は第2戦以降も意識した投球をするということ。そしてここ暫くは、うしろの事を考えずにいけるところまでを全力で行くようにしている事。
解説の岩本は口を酸っぱくして「7回まで投げて欲しい」「7回まで投げて欲しい」と連呼していましたが、藤井本人としては長く投げたい希望はあっても、余力を残すとかそういう事は全く考えていなかったと思います。兎に角いけるところまで、たとえ斃れても誰かが骨を拾ってくれる。そう信じて全開だった筈です。
そして、梨田監督のここ一番での判断の早さ。普段は後ろを考えて、また投手の心理を考えて納得行くところまで引っ張りますが、どうしても取りたい試合では、こういう早いタイミングの継投は今季ありましたし。つまり、この継投が出たということは、この一戦をなんとしても取るというつもりだったと。
藤井の結果は四球も被安打も多めで好きじゃない人も多いと思いますが、内を攻めたりしたのは2戦目以降を考えての部分もあったでしょうし、しっかり3連戦の頭の先発を努めてくれたと思います。
そして江尻。失点のイメージが濃く残り、ハム専辺りでは歓迎しない人も多いようですが、やる時はしっかりやってくれる投手ですし。寧ろ、まず勝てるはずの無い前回に悪いところを出して、そこから見つめなおして今回挑めたのは良かったのではないでしょうか?
あの試合は、勝てたらラッキーという試合。確かに抑えていれば勝てたかもしれませんが、元々が敗色濃厚だったわけですし。今日みたいに絶対勝ちたい、そして実現できる試合を落としたのなら問題ですが。
江尻は前回の失敗、汚名とも言えないような汚名を返上してくれたと思います。
榊原の1安打1四球も責めるつもりは毛頭ありません。確かに抑えてくれれば万々歳ですが、後ろを信じて必死にやった結果ですし。結果は代わった宮西がしっかり抑えてくれましたし。
その宮西は復帰後即登板、1回1/3を打者4人無安打3奪三振の快投で7勝目。これは中継ぎで10勝いくかもね。規定投球回は無理ですが、防御率も1点台。頼れる中継ぎエースです。
8回からは建山-久の勝利の方程式。共に1安打されますが、建山のは二塁を狙った長谷川がスレッジの好返球で二塁タッチアウト、久は貫禄の4凡でゲームセット。
江尻、建山、久と、チーム状態が悪い時に唇を噛んだ投手たちが、そしてその場にいることができなかった宮西が、更にその間しっかり支えた榊原が、みんな頑張って勝利を繋いでくれました。
【敵】
先発大隣は逆転を許しはしたが、7回途中までその2失点のみは立派。序盤に崩れかけながらも勝てた先週よりもいい感じと思う。この投手を勝たせられないのであれば厳しい。
そして松中。あそこまで状態が良くないのなら、思い切って10日間休むべき。その間仲間が踏ん張ってくれると信じろ。
監督も思い切った決断をすべきだ。ここで休まれるのと、最終局面で離脱されるのとどちらが痛いか。尤も、10日間など松中の足には気休めかもしれないが、若手のカンフル剤に消費するのは惜しい。
【総】
6連敗の後3連勝で優勝マジック29が点灯。まずは一区切りと思うべきか?ここからまた、気持ちを新たにして戦いに望もう。確かにゴールは近付いたが、まだ競技場の外。ゴールするまで、表彰台に上るまで、家に帰るまでがペナントレース。より気を引き締めて、トップでゴールしよう。
必勝体制、総力戦、そういう言葉がしっくり来たこの試合。なんとしても勝ってやると言う気持ちは、信二の2ランで逆転した時から感じられた。なんとかあと1点、なんとしても無失点で、体制をより強固に、そして譲らない試合進行でした。
この戦い方はそうそう出来るものではない。ブルペンには負担がかかりますし、正直先発が長く放ってくれる方が助かりますし。ですけど、この1戦だけは、あとの2戦を落としても、なんとしても取っておきたかったと、梨田監督は考えていたのではないでしょうか?
これから先の試合は益々厳しくなります、耐える試合展開も増えてくると思います。我慢ですね。
宮西が復帰して、菊地と八木も今日明日にも復帰。辛い時はありましたし、これからもまだまだ辛いですが、決して諦める必要はないです。変な言い方ですが、心地よい辛さと言いますか。時にはサディスティック、時にはマゾヒスティックに、茨の道を楽しみましょう。
【記事タイトル】
B’zの「Everlasting」より。


↓以下TB用リンク
氷下魚の私的なつぶやき vsホークス(18回戦)マジック29が点灯!!! / kawasimoのファイターズBLOG 8月28日 ついに来た、点灯の瞬間 対ソフトバンク18回戦 / blogイッキの国 スポーツ地方 F3 - 1H 第18回戦 ○ / この中二病の果てで ブログ / 【空へ飛ぶ時】 2009/08/28 対福岡ソフトバンクホークス18回戦 / STRENGTH おかえり、宮西! / ハムかつサンドの野球旅行記プラス1 復活宮西 完璧リリーフでホークスをフリキッタ!! /
- 関連記事
-
- 【ブチアタレ!/ソフトバンク20回戦】冷めた夜は長く、俺たちの星も遠くにあるけど (2009/08/30)
- 【反発力/ソフトバンク19回戦】愛と希望と勇気の海を溺れながら泳ごう (2009/08/29)
- 【勝負はここから/ソフトバンク18回戦】いくつもの糸もつれあう中、僕たちは繋がっている (2009/08/29)
- 【安全第一/オリックス17回戦】焔の中で滅んだ筈の、星に新たな光が (2009/08/28)
- 【明けない夜はなかった!/オリックス16回戦】今もたまにひとり思い出すのは、いつも勇気くれた言葉ばっかりだから (2009/08/27)
スポンサーサイト
テーマ : 北海道日本ハムファイターズ
ジャンル : スポーツ