春をながめる余裕もなく、夏をのりきる力もなく、秋の枯葉に身をつつみ、冬に骨身をさらけ出す。良くここまでやれたよ、これだけ打てないチーム、投手&守備依存のこのチームでよくまぁね。
中日はこの一瞬の為だけに1年間淡々と積み上げてきたんだな、その濃厚さが伝わる野球でした。はっきり行ってこれじゃぁ勝てる訳ない、完敗ですよ、ええ。正直12球団で1番優れたチームですよ、平成19年のシーズンでは。
RSこそ2位で今季のレギュレーションではリーグ優勝が認められないわけですが、どう考えても読売阪神より弱いとは思えない。去年取り逃したより大きな勝利を得る為に最善の策をとり、必要な2冠(クラシリ、日シリ)だけを確実に奪い取ったと。RSと言う腕一本は失っても最後に立っていたのは中日、交流戦にRSそしてクラシリとそろえて最後に倒れたのが公。どちらが王者なんて明白、最後に立ってた中日こそが平成19年の日本プロ野球の最高王者だ。おめでとう中日ドラゴンズ、おめでとう落合。悔しいけれど、おめでとう。
そしてごめんな、読売に阪神。何が「腑抜けた」だ、「リーグ優勝で満足していた」だ。なにが「130試合で力尽きていた」だ。読売と阪神はこんな強いチームと戦っていたのかよ、そりゃ勝てなくとも責められる筋合いはないわ。失礼な事を言ってました、本当にごめんなさい。
一つだけ気付いた事、我々は弱い。強かった訳ではない、ただ勝っていただけだ。勝負には勝ち負けがあり強弱に左右される事はあれど絶対ではない。それが奇跡的に公に有利に働いてきただけ。決して強い訳ではない。RS144試合の長丁場では取りこぼしも許されるが、それが許されない短期決戦ではそうは行かないと言う事だな。打線とか投手力じゃなく、なんか全体的に火力が足りない。カセットコンロで中華を作るような。
弱い、弱すぎる。でも必死で戦ってきた。だから楽しかった。そんなチームを私は責められない。ここぞとばかりに戦犯を探して叩く輩もいる、あの道スポでさえだ。じゃぁお前らどうするよ、やってみろと。その辺の監督にはこのチームを纏めて2年連続でリーグ1位、日シリ進出なんて出来ないぞ。それを最後の最後相手側の都合で行かざるを得なかった渡米を発端に全否定するかね?礼こそあれど叩きはないだろう?
最初から渡米を疑問視していた手合はまだいい。しかしさして疑問視もせずに負けた途端にと言うのは正直カコワルイ。
とりあえずこれでヒルマン政権5年は終わり。米球界で名を上げての第2期政権に期待したい。そして出来すぎの移転後も一区切り、来季からは全く違ったチームが始まる。フロント主導で継承を基本線としながらも全く変わらないという話はない。ましてやこの実績のチームを継ぐのだ、変わらぬわけがない。なるべく変えては欲しくないが。
我々も積むのだ、落合が積んだように。球団も、選手も、ファンも。今回失ったものを奪い返すまで、何年かかるのだろう?何年積み続ければいいだろう?それでも積み続けるしかない、いつかまた天に届くまで。
今日で全てが終わるさ
今日で全てが変わる
今日で全てが報われる
今日で全てが始まるさ
そう、終わりじゃないんだ。始まりなんだ。
中日1−0北海道日本ハム
(中日4勝 日本ハム1勝 18時10分 ナゴヤドーム 38118人 2時間26分)
勝:山井1試合1勝
S:岩瀬2試合2S
負:ダルビッシュ2試合1勝1敗
投手(竜) 山井QS(8回)-岩瀬(1回)
投手(公) ダルビッシュQS(7回)-武田久(1回)
プロ野球速報:Sports@niftyTBSエキサイトベースボールプロ野球スコア速報 : nikkansports.com 何が交流戦優勝よ、何がリーグ2連覇よ!公なんてただの負け犬じゃない!どんな責めも今は受けるしかない。こんな成績で他のパリーグ5球団に申し訳がない。こんな状態で日シリの場に立って中日に、セリーグにも申し訳がない。
このシリーズ開幕後から感じた違和感、何となくマスコミは中日の優勝を望んでいる、世論もそうだ。その雰囲気にすごく苛ついた。「日本ハムは去年優勝したから今年は中日でいいよね」「今年の日ハムって新庄も小笠原も居ない地味なチームじゃん、場違いだよ」なんか北海道以外の日本中が公の負けを望んでいる、そんな気がした。ああ、黄金時代の西武やダイエーは常にこんなプレッシャーの中で戦って、結果を出していたんだな。
黄金時代の西武、森監督の時代・・・・自分は当時北海道出身&在住では珍しく近鉄ファンで、当然倒すべき敵として高く高く聳える西武球団が嫌で嫌でたまらなかった。そしていつしか近鉄ファンであることを外しても西武が嫌いな「アンチ巨人」ならぬアンチ西武となっていた。シーズンで西武の上をいけぬ悔しさもあったかもしれない、西武が出た日シリでは特に愛着の無いセのチームの応援までした。そのときの自分の気持ちが今の自分に返ってきたような錯覚。ああ、言われる側はこんな気持ちだったんだと。
色々思案しているうちに2晩も越してしまった。世間ではこの試合9回、中日落合監督の取った投手交代、そこまでパーフェクトの山井を守護神岩瀬にスイッチした事への評価が真っ二つに割れている。
自分の希望としては山井に続投して欲しかった。ただ、それは完全試合達成への希望ではなく実に公ファン視点に立ったもので、完全試合&53年ぶり日本一への重圧から山井が崩れでもしないかという思い。だから岩瀬が出た瞬間に終わる事は覚悟した、希望は完全に潰えた。
落合の判断は至極正しい。上記のとおり「まさか」があれば一気に流れは変わりかねないし、もし負けて札幌へ・・・ともなれば日本一にも黄信号が点きかねん。そのためには万全を期し石橋を叩いてわたるどころかその脇に真新しく100倍頑丈な橋を欠けて渡るくらいの用心はしたいものだ。仮にアレが逆の立場で吉川が完全ペースで迎えた9回、もし舞妓が40Sの絶対守護神として控えていればどうだろう?自分は代えて欲しいと思う。完全を達成となれば確かに大記録だし選手の自信にもなる。しかししくじった場合には監督だけではなく選手までもが責められる。しかし代えたならばどの結果でも監督だけの責任で済む、自分一人が悪役となる事で目標をより確実に出来、失敗した場合でも選手へのダメージが少ない、故に落合のとった判断は正しい。
ああ、あそこで山井の続投だったら勝利の目もあったのになぁ。この1戦あそこから逆転してたら全体の流れも変わっていただろうしなぁ。悔いても既に遅しだが。
ダルは1失点で責められはしないが・・・・悔やむなぁ。ウッズとノリのどっちかさえ抑えていれば。こういうときのツルだろう?ダルの微妙な調子の悪さを見つけてくれよ。ダルがいくら試合中に自分で立て直せる投手だと行っても失点してからじゃ遅いんだよ。ツル、お前はそれを見つけられるんだよ、見つけなきゃいけないんだよ。まぁ1失点でこれだけ言われるバッテリーも無いとは思うが。
打線はセギを抑えられたのが全て。前日のように避けられるならまだ目はあった。しかし勝負して抑えられたとあってはどうにもならない。そのことで山井は加速し、公打線は失速した。攻撃こそ最大の防御と言うが、逃げることで勢いを戻しつつあった公打線を攻めて抑えた。これはいいお手本だぞ、ツルも信二も忘れるな。
思えば去年はこのあともシーズンが続いてた。日米野球に現読売の小笠原さんが出て、それからアジアシリーズ。そして熱が冷めやらぬ内にパレードと。でも今年は違う、もうシーズンは終わり、来季に向けて秋季キャンプに新体制のスタート、そして戦力外に大学・社会人ドラフト。すっかり熱が冷めて11月24日、去年より距離の短い優勝パレード。季節もあるがこの空白で冷めた分、一段と寒いパレードになるのではないか?せめて、行けるファンは体のそこから自分の持ってる熱を搾り出して彼らが冷えぬよう場を熱くしていただきたい。
来季はもう始まっている。シリーズ終了直後にセギと契約を結ばないとの報道。そして立石・ハギーに戦力外。コーチ陣もかなりが入れ替わる。
セギは・・・・2億6千万が妥当と思わないが、大幅減俸の上での交渉ぐらいはしても良いのではないだろうか?肘・膝・肩と故障も多く年間を通しての調子の維持が難しいのはあるだろうが、それでも全くつかえない事はないだろう。問題は寧ろセギの周りに稲葉以外に怖い打者を置けないことではないか?
立石は致し方ない。今季は遂に上がって来る事なく終了、去年一昨年も爪マメそして握力低下とにらめっこでの起用。そろそろ潮時と言う判断もわからなくも無い。だがハギーは・・・・9月24日のソフバン戦、延長の12回1イニングを投げた辺りからイニングイーターとして目処が立ちつつあったのに。日シリ第3戦での力投も記憶に新しい。よく査定の基準はレギュラーシーズンと言うが、それなら確かにハギーはそういう判断なのだろうが、一人の選手の生き死ににもつながる一大事、もう少し大事に見て欲しいものだ。両選手とも現役を続行希望とのこと、立石は厳しいだろうがハギーは何処かで頑張って欲しいものだ。
コーチ陣では淡口とよっさんが退団。時期的なものは確かに球団の配慮が足りない。昨オフに色々あって選手への戦力外通告は期限が設けられた。しかしコーチや監督を守るものは無い。ヒルマンや高田にああいったことを認めるのもいいと思うが、ならば他のコーチ陣にも配慮が欲しい。いい加減再就職先が無くなってからの放逐は何かの懲罰と取られても仕方がない。
これが1年か、案外と早いものだ。大晦日、桜庭は船木とやるらしい。そんなことより曙は誰とやるんだ?すっかりそんな季節になった。11月、そんな時期まで野球ができたことは光栄なことである。そして来季も既に始まった、去年とは違った楽しみがあるはずだ。些か波乱含みではあるが、万難を越えて新たな信頼関係を築けると信じたい。もし最初コケても移転初年度、ガラガラだった頃の札ドに戻るだけだ、そこからまたやり直せばいい。人の過ちで木々が枯れたら嘆き続けず種を植えよう。
移転4年で実りの秋が終わり、全てを覆う寒い冬が来る。だが冬の次には春が来る。何年でも冬を耐えて待とうじゃないか、何時か来る春を信じて。
※歌詞引用:春夏秋冬(泉谷しげる)、C7(GO!GO!7188)、僕らのステキ(國府田マリ子)