「裏切り者」の迎え方
先日のパセ交流戦の最終戦、横浜スタジアムでは内川へのブーイングが最高潮だったと。なんでも外野席の横浜ファンからの「内川~!帰ってきてくれ~!」の声ににべも無く「ヤだ!」と返した事で横浜ファンに火が入っちゃったようで。まぁ、これは内川が自分で招いちゃった感じですかね?
ただ、そういったブーイングに混じって「死ね」とか「殺すぞ」とかの罵声も混じっていたという事で、こういうのは良くないですねぇ、と。野次の心算かもしれませんが、野次と言うのはセンスが必要ですから。ただ感情を吐き出しただけ、投げつけるだけじゃ罵声にしかならんですから。痛い所を突いて笑わせる(笑われる)のが野次ってモンですよ、ええ。
そうした内川へのブーイングですとか、日本ハムファンもアレした時のアレとか、そういうアレをアレ。



ただ、そういったブーイングに混じって「死ね」とか「殺すぞ」とかの罵声も混じっていたという事で、こういうのは良くないですねぇ、と。野次の心算かもしれませんが、野次と言うのはセンスが必要ですから。ただ感情を吐き出しただけ、投げつけるだけじゃ罵声にしかならんですから。痛い所を突いて笑わせる(笑われる)のが野次ってモンですよ、ええ。
そうした内川へのブーイングですとか、日本ハムファンもアレした時のアレとか、そういうアレをアレ。



迎え方としては間違ってないですよね、FA移籍選手へのブーイングは。まぁ、何でもかんでもアメリカナイズ、ぐろおばる化させる必要も無いとは思いますが、アメリカプロ野球が最高だ!って日頃から言い続ける方は、アレに文句言っちゃいけないですよ。
アメリカではトレードで出された選手は拍手で迎えるが、FAで出て行った選手に対しては「裏切り者!」とブーイングで迎えるのが慣わしのようで。まぁ、理屈はわかりますし、そうした感情の噴出も野球を面白くさせる要因なんだな?とはね。あくまでアメリカ流ですが。
これが好ましくないと言う気持ちもわかりますよ。子供だって見る訳ですし、決して綺麗では無い罵声や負の感情の噴出は好ましくない、それはそれで理屈が通っている訳です。でも、ブーイングや野次を完全否定される方って、そうした理由とか理屈って出さずに「嫌だからやめろ!」じゃないですか?それじゃぁあなたの気持ちは相手に伝わりませんよ?と。
人間ってのはそう何にでも無関心無感動でいられる生き物じゃないですし、何かに付け言葉を出すというのは仕方が無い、表情を見せるのは仕方が無い訳です。そう言う意味では観客のマナーであったり、或いはブーイングでも野次でも鳴り物でも、自分の気に入らない応援風景であったり、そう言うのに対して苦言を呈することも、次元としてはブーイングや野次とは大差ないと思いますね。
ブーイングや野次の対極にあるのは、無関心無感動・・・つまりは徹底無視ですよ。こめられる感情の差があるとはいえ、ブーイングも野次も歓声も罵声も拍手も足踏みもジャンプもヒハンも批難も否定も、感情の発散行為としては同じ次元にあるんです。勿論、その中でも差がありますけど。
日本ハムでも数年前、主力選手がFAでセリーグの在京球団に移籍するという事がありまして、移籍初年の交流戦で彼の打席をブーイングで出迎えると言う事態がありました。これに対して金子誠が「もういいじゃない」と苦言を呈したのがありましたが、それ以上に一部のファンが「功労者だった人間にブーイングとは何事か!」などと批難の声を上げた事を忘れてはいけません。
今年の交流戦では横浜の森本選手を拍手で迎えたり、或いは交代させられたときにブーイングが出たり、果ては稲田が久から安打を打って日本ハムファンが拍手喝采と言うのは明らかに異常です。既に敵になった人間をそこまで"あたたかく"迎える必要があるものか?
ましてや森本は自分から敵になった選手ですし、横浜スタジアムでの内川のように迎えられても不思議じゃありません。いや、森本の最近の成績を見る限り、笑いが起こっても可笑しいとは思いませんね。「お前、粋がって出て行ってその程度か!?」って。
私ね、そういう間違った対応の根底にあるのは「功労者を罵るとは何事だ!」「FA移籍した選手を裏切り者と呼ぶな!」といった以前の批難が効いているんじゃないかとも思うんですよ。あれは彼の方から「ブーイングで迎えてくれ」と言ってたのに、いざそうしたら「札幌ドームのファンは!」と叩かれた。だから逆に"あたたかく"迎える事にした。そう言う流れじゃないかと思いますよ。
トレードは球団の都合で仕方ないですがFAは自分の判断で敵になると言うものですし、そこはキッチリ区分・区別をするべきじゃないかと。功労者はわかりますが、それ以上に今は敵なんですよ。好んで敵になったモノを「裏切り者!」と呼んで何が悪いか!
彼らが目の前で活躍するという事は、それだけ日本ハムが危機に陥るという事なんですから、拍手だの歓声で迎える余裕なんてのはないですよ。今は敵であると言う事実は弁えて応援するべきじゃないかと。そう言うファンの目を曇らせた一部のファンの自分勝手な功労者贔屓は非常に罪深いと私は思います。
また、彼らにとってもいつまでも"あたたかく"迎えられるという事は、元居たチームのファンからは敵として看做されていない、今のチームに貢献しきれていないって事でしょう?たとえ元居たチームが相手でも、以前応援してくれたファンの前であっても、喜ばせるべきは今所属しているチームのファンであり、貢献すべきは今所属しているチームなんですよ、当然。以前の所属チームやそのファンには、憎まれるくらいの活躍をしなければ行けない訳です。
そこに対して「裏切り者と呼ぶな!」などとの批難があったとはいえ"あたたかいせいえん"とやらで迎えてしまうのは、逆に彼らのためにはならないんじゃないかと。歓迎されると言う事は今のチームに後見できていないって事になる訳ですから。
ですので、移籍選手に対しては思いっきりブーイングや野次で"逆方向"の歓迎をしてやる事が、むしろ今所属しているチームに置いての彼らの立場を良くするのではないかと。敵として確りと認めてあげる事、確かに愛着があれば難しいですが、それは決して負の感情じゃなくて遠まわしな激励になるんじゃないでしょうか?
それを「良くない」と言っちゃう選手もどうかと思いますよ。野球は団体競技で敵味方分かれている訳ですし、ファンも敵味方が分かれてますから。敵に歓迎されると言うのは、今の所属チームから見て「裏切り者!」である訳ですからね。"あたたかく"歓迎してやって、今のチームから裏切り者扱いされてしまう事を良しとするのか?
もしもですよ?以前の所属チームとの対戦で活躍して、それでブーイングや野次を浴びたから自信を無くしたと、そんな選手が居たとしたら野球選手失格ですよ。縁側で猫でも抱いてれば良いんですよ、そんな奴は。たとえ以前の所属チーム、応援してくれたファンでも悲鳴を上げさせてやることが今の仕事なんだと、それがわからんようじゃ務まりませんよ。
例えばね、凄いファインプレーが飛び出したりとか、負傷覚悟のガッツあるプレーを見せたとか、そういう時に拍手というのは仕方ないと思いますよ。むしろ進んでするべきだと思います。「悔しい!でも感動しちゃうッッ!ビ(ry」みたいな。
でも、稲田が久から打った安打は悔しいけど感動するような安打でしたか?森本が打席に入る事は悔しいけど感動するような事ですか?あの程度の事で「よかったなぁ」なんて思われたら、彼らはいい加減馬鹿にされてるって事ですよ。当たり前の事をしただけで拍手喝采なんて。森光子の前転(禁じ手)じゃあるまいし。森光子の前転はアクロバティックなアスレチックですが。
ただ、稲田であったり高橋信二と言うのは自分で出ていった選手ではなく、球団の戦略的な事情で移籍を強いられた選手なわけで、そこはFAという自分の権利で移籍していった選手と違う訳ですよ。でも、そんな彼らを思うからこそ、新天地での活躍を祈ればこそ、その活躍貮は確り悔しがってやる事が必要なんじゃないかと。過剰なまでに悔しがってやる事が、彼らへの愛情なんじゃないかと。
FA移籍選手に対しても、「裏切り者!」とは穏やかじゃないですが、そうして意識するだけの選手だという事は、今のチームに置いても戦力であるという証だとも思うのですよ。彼らを今は敵として確り憎んであげる事、それもまた彼らに送れる愛情の形だと思います。
功労者とかそういう事は、引退してからでいいでしょう?今はそんな事よりも現役の選手として、今所属しているチームに尽くす事が第一なんですから。そこをわかってあげれば、「功労者を裏切り者呼ばわりするな!」「ブーイングやめろ!」って言葉にはならんと思うんだけどなぁ。
まぁ、無関心無感動に野球を視野に納めるだけというのが趣味の人なら、ブーイングや野次に限らずそういった感情の数々は邪魔なのかもしれないけどね。



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アメリカではトレードで出された選手は拍手で迎えるが、FAで出て行った選手に対しては「裏切り者!」とブーイングで迎えるのが慣わしのようで。まぁ、理屈はわかりますし、そうした感情の噴出も野球を面白くさせる要因なんだな?とはね。あくまでアメリカ流ですが。
これが好ましくないと言う気持ちもわかりますよ。子供だって見る訳ですし、決して綺麗では無い罵声や負の感情の噴出は好ましくない、それはそれで理屈が通っている訳です。でも、ブーイングや野次を完全否定される方って、そうした理由とか理屈って出さずに「嫌だからやめろ!」じゃないですか?それじゃぁあなたの気持ちは相手に伝わりませんよ?と。
人間ってのはそう何にでも無関心無感動でいられる生き物じゃないですし、何かに付け言葉を出すというのは仕方が無い、表情を見せるのは仕方が無い訳です。そう言う意味では観客のマナーであったり、或いはブーイングでも野次でも鳴り物でも、自分の気に入らない応援風景であったり、そう言うのに対して苦言を呈することも、次元としてはブーイングや野次とは大差ないと思いますね。
ブーイングや野次の対極にあるのは、無関心無感動・・・つまりは徹底無視ですよ。こめられる感情の差があるとはいえ、ブーイングも野次も歓声も罵声も拍手も足踏みもジャンプもヒハンも批難も否定も、感情の発散行為としては同じ次元にあるんです。勿論、その中でも差がありますけど。
日本ハムでも数年前、主力選手がFAでセリーグの在京球団に移籍するという事がありまして、移籍初年の交流戦で彼の打席をブーイングで出迎えると言う事態がありました。これに対して金子誠が「もういいじゃない」と苦言を呈したのがありましたが、それ以上に一部のファンが「功労者だった人間にブーイングとは何事か!」などと批難の声を上げた事を忘れてはいけません。
今年の交流戦では横浜の森本選手を拍手で迎えたり、或いは交代させられたときにブーイングが出たり、果ては稲田が久から安打を打って日本ハムファンが拍手喝采と言うのは明らかに異常です。既に敵になった人間をそこまで"あたたかく"迎える必要があるものか?
ましてや森本は自分から敵になった選手ですし、横浜スタジアムでの内川のように迎えられても不思議じゃありません。いや、森本の最近の成績を見る限り、笑いが起こっても可笑しいとは思いませんね。「お前、粋がって出て行ってその程度か!?」って。
私ね、そういう間違った対応の根底にあるのは「功労者を罵るとは何事だ!」「FA移籍した選手を裏切り者と呼ぶな!」といった以前の批難が効いているんじゃないかとも思うんですよ。あれは彼の方から「ブーイングで迎えてくれ」と言ってたのに、いざそうしたら「札幌ドームのファンは!」と叩かれた。だから逆に"あたたかく"迎える事にした。そう言う流れじゃないかと思いますよ。
トレードは球団の都合で仕方ないですがFAは自分の判断で敵になると言うものですし、そこはキッチリ区分・区別をするべきじゃないかと。功労者はわかりますが、それ以上に今は敵なんですよ。好んで敵になったモノを「裏切り者!」と呼んで何が悪いか!
彼らが目の前で活躍するという事は、それだけ日本ハムが危機に陥るという事なんですから、拍手だの歓声で迎える余裕なんてのはないですよ。今は敵であると言う事実は弁えて応援するべきじゃないかと。そう言うファンの目を曇らせた一部のファンの自分勝手な功労者贔屓は非常に罪深いと私は思います。
また、彼らにとってもいつまでも"あたたかく"迎えられるという事は、元居たチームのファンからは敵として看做されていない、今のチームに貢献しきれていないって事でしょう?たとえ元居たチームが相手でも、以前応援してくれたファンの前であっても、喜ばせるべきは今所属しているチームのファンであり、貢献すべきは今所属しているチームなんですよ、当然。以前の所属チームやそのファンには、憎まれるくらいの活躍をしなければ行けない訳です。
そこに対して「裏切り者と呼ぶな!」などとの批難があったとはいえ"あたたかいせいえん"とやらで迎えてしまうのは、逆に彼らのためにはならないんじゃないかと。歓迎されると言う事は今のチームに後見できていないって事になる訳ですから。
ですので、移籍選手に対しては思いっきりブーイングや野次で"逆方向"の歓迎をしてやる事が、むしろ今所属しているチームに置いての彼らの立場を良くするのではないかと。敵として確りと認めてあげる事、確かに愛着があれば難しいですが、それは決して負の感情じゃなくて遠まわしな激励になるんじゃないでしょうか?
それを「良くない」と言っちゃう選手もどうかと思いますよ。野球は団体競技で敵味方分かれている訳ですし、ファンも敵味方が分かれてますから。敵に歓迎されると言うのは、今の所属チームから見て「裏切り者!」である訳ですからね。"あたたかく"歓迎してやって、今のチームから裏切り者扱いされてしまう事を良しとするのか?
もしもですよ?以前の所属チームとの対戦で活躍して、それでブーイングや野次を浴びたから自信を無くしたと、そんな選手が居たとしたら野球選手失格ですよ。縁側で猫でも抱いてれば良いんですよ、そんな奴は。たとえ以前の所属チーム、応援してくれたファンでも悲鳴を上げさせてやることが今の仕事なんだと、それがわからんようじゃ務まりませんよ。
例えばね、凄いファインプレーが飛び出したりとか、負傷覚悟のガッツあるプレーを見せたとか、そういう時に拍手というのは仕方ないと思いますよ。むしろ進んでするべきだと思います。「悔しい!でも感動しちゃうッッ!ビ(ry」みたいな。
でも、稲田が久から打った安打は悔しいけど感動するような安打でしたか?森本が打席に入る事は悔しいけど感動するような事ですか?あの程度の事で「よかったなぁ」なんて思われたら、彼らはいい加減馬鹿にされてるって事ですよ。当たり前の事をしただけで拍手喝采なんて。森光子の前転(禁じ手)じゃあるまいし。森光子の前転はアクロバティックなアスレチックですが。
ただ、稲田であったり高橋信二と言うのは自分で出ていった選手ではなく、球団の戦略的な事情で移籍を強いられた選手なわけで、そこはFAという自分の権利で移籍していった選手と違う訳ですよ。でも、そんな彼らを思うからこそ、新天地での活躍を祈ればこそ、その活躍貮は確り悔しがってやる事が必要なんじゃないかと。過剰なまでに悔しがってやる事が、彼らへの愛情なんじゃないかと。
FA移籍選手に対しても、「裏切り者!」とは穏やかじゃないですが、そうして意識するだけの選手だという事は、今のチームに置いても戦力であるという証だとも思うのですよ。彼らを今は敵として確り憎んであげる事、それもまた彼らに送れる愛情の形だと思います。
功労者とかそういう事は、引退してからでいいでしょう?今はそんな事よりも現役の選手として、今所属しているチームに尽くす事が第一なんですから。そこをわかってあげれば、「功労者を裏切り者呼ばわりするな!」「ブーイングやめろ!」って言葉にはならんと思うんだけどなぁ。
まぁ、無関心無感動に野球を視野に納めるだけというのが趣味の人なら、ブーイングや野次に限らずそういった感情の数々は邪魔なのかもしれないけどね。



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テーマ : 北海道日本ハムファイターズ
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