【ライオン】9月26日 埼玉西武24回戦
【一言】
諦める事が賢明なのか。諦める事が賢明なものか。確かにハムは限界状況、若手の台頭を促す為に敢えて補強せず、他球団と比較して乏しい戦力でここまでやってきた。春先には借金14と低迷し、暗黒時代の到来を宣言するものまで現れた。
しかしそこから、まずは中堅やベテランの踏ん張りで持ち直し、そして期待通りとは完全に行かなかったものの、若手の活躍もあって借金を完済、Aクラス入りを争うところまで来た。一時は優勝の可能性まで見えた。これ自体奇跡的なことではあったが、奇跡ではない。球団の方針が全てではなくともある程度のレベルまで達成された事、そして選手や監督・コーチをはじめとしたチームの全てが絶え間なく前進し続けた結果である。
確かに育成と勝利の両立は難しい。我慢の必要な若手を起用しながらの勝利は、他のポジションに多大な負担を強いる。結果として疲弊し、踏ん張りが利かなくなる。だが、だからと言って諦めてしまっては、勝つ為の戦いをやめてしまっては、チームの士気は下がってしまい、若手の育成にもいい影響はない。なので、常に上を見続ける必要があるのだ。
「勝たなくてもいいチーム」と「勝ちたいチーム」では、一戦一戦にかける気合が違う。緊張感が違う。上を目指すチームの方が、若手に対してもいい影響なのは明白。だから、辛いからと言って堕落するわけには行かないのである。
もしも、それでも希望かなわず早くに望みが絶たれていたならば仕方のないことだが、ここに来てまだ望みが残っている事が諦める事を許さない。年長者が若手に、諦めて堕落した姿を見せるわけには行かないからだ。
確かに育成と勝利の両立は難しい。だが、若手の育つ環境を考えれば諦めるわけにはいかない。どんなに辛い状況でも諦めず、希望に向けて戦い続ける。その姿を見せる事、その中で育つ事が若手にとって何よりの糧となるのだから。
【攻】
まぁ、ストレスフリーな攻撃なんて無い罠。何度でも言うけど、究極の残塁削減策は出塁の削減、無安打無四球ですからね。無駄弾でも何でも打って打ってうちまくって、圧力を掛けていくしかない。まぁ、今日はそれができたといえるほどの攻撃でもないですが、9安打なら無抵抗でもなかったわけで。
先制するも追いつかれ、勝ち越されたら即逆転。その後また追いつかれて最後は9回裏にサヨナラ。本当に狙ってやってるんじゃないか?と思うような劇的ぶり。まぁ、狙ってるわけは無いですけどね、楽に勝てるんなら楽に勝ちたいと思っているさ。でも楽には勝てないら、必死に苦しんで藻掻いて点を取り合うんでありまして。
初回1死から稀哲が絶妙バーガー以上に絶妙な内野安打で出塁すると盗塁、そして稲葉のゴロの間に三塁進塁。2死走者三塁から打点王小谷野、打球は中堅前に抜けてまずは1点先制。しかし後が続かず1点どまり、3回に追いつかれ、4回には勝ち越されてしまう。しかし!
勝ち越された直後の4回裏、先頭陽が二塁打で出塁、中田の中飛で陽がタッチアップ、三塁に進塁すると大野が死球で1死走者一塁三塁。ここで飯山賢介の連続適時打で2点を返して逆転!ここで更にもう一押し二押しで試合を決めたかったが後続倒れて1点の勝ち越しのみ。するとやはり中村の2打席連続ソロ弾で同点に。
その後は西武中継ぎの小野寺と岡本篤を打てず、7回に2四球で貰った好機もモノにできず、試合は9回裏へ、マウンドは西武の抑えシコースキー。しかし先頭稀哲が安打で出ると続く稲葉が死球で無死走者一塁二塁、ここでベンチは4番小谷野に送れの指示。しかし小谷野の犠打は失敗、投ゴロ三塁封殺で1死走者一塁二塁、打席には機能最後の打者となった、併殺で終わってしまった糸井。
糸井は悔しかっただろう、当然だ。犠打を失敗試行機を潰し、最終回の反撃ムードも併殺で潰してしまっていた。もしあそこで繋げていたら・・・そういうことは試合後何度も考えたであろう。
そんな糸井の一打は、昨日の悔しさをバネに左翼フェンスを直撃!もう人伸びで本塁打という当たりで二塁から稲葉が生還!昨日の鬱憤を24時間以内に晴らす自身2度目のサヨナラ安打となった!ホーム最終戦セレモニーでヒロインが無かったのが残念だが、糸井が見事に名誉を挽回、ヒーローとなった!
正直、攻撃ではイマイチな部分も多かった。中田は8月中旬以降下降線を辿り、9月に入ってからは全く打てず。この試合でも雰囲気は多少見せたが結果は残せなかった。チームが劇的な勝利をあげて沸く中、自身の悔しさをどう消化するか。落ち込むなとも悩むなともいわない。俯いたっていい、塞ぎ込んだっていい。迷いに迷いまくって、答えを見つけ出して欲しい。
中田の事で言うならば、好調時に私も浮かれた記事を書くことがあったので、人のことをいえた義理ではないが、流石にTVで「好調の秘訣」とかインタビューをするのはやや尚早であったのではないだろうか。まだまだこれからの打者に「これで打てるようになりました」などと言わせてどうしたかったのか。まだまだ苦難は待ち構えていたというのに。まぁ、期待の現われではあるんでしょうが、ちょっと抑えてあげましょうよ。私も自戒。
陽は大波小波はあるけれど、中田よりは深く沈まないイメージ。ただ、もう1段2段のレベルアップは必要。兎に角塁に出るという意思を打席で強く表現してほしい。勿論そういう意識はあるんでしょうが、いま一つ上手く表現できていない。陽は犠打の確実性とそこだね。それができれば1番2番といった打順を任せられる。
飯山は9番打者としてこれ以上ない活躍を見せてくれています。何より繋ぐ打撃ができていますので、9番には高口を置いて飯山は6番辺りに置いてみても面白いかもしれません。正直、今季に関して残りを勝ち抜くのであれば、中田に賭けるよりも飯山高口に頼ったほうが良いような気はします。
【防】
先発はケッペル。3回で「梨田監督が諦めた」と言う表現をされますが、これは最低限ですが予定通りだったかと。その後ウルフが4回から6回まで投ってますんで、外国人スターターが二人三脚で6イニングスを投ったと思えばね。まぁ、欲を言えば後1イニング行って欲しかったというのはありますが、よく1失点で堪えてくれたと思います。
勿論、8月までに12勝をあげて先発の柱として活躍してくれた訳ですし、その頃の活躍と比べると物足りない部分があるのも確かです。しかし誰にでも好不調の波はありますし、目立つ活躍をすれば対策もされます。そして何よりここに来ての背中や脇腹の痛み。満身創痍で良く果たしてくれたと思いますよ。あと何回投るかはわかりませんが、オフには確り養生して、来季は今季以上の活躍を、今季後半の雪辱を果たして欲しいものです。
2番手のウルフは中村に2打席連続でソロを打たれたのはちょっと残念。1本は兎も角2本はね。ただ、どちらも前に走者を出してませんでしたし、その後の投球にもあまり影響はありませんでしたし、この2点だけで済ませてくれてよかったですよ。こういうところ、打たれて動じないところを見習って欲しい若手は結構いますね。糸数とか糸数とか糸数とか。
3番手は榊原・・・でしたが、流石に5イニングス投って中1日は厳しかったのでしょうか。本当はこういうところでいの一番に菊地が出されなきゃ駄目なんですけどね。何とか明後日は万全で投って欲しいなぁ、榊原は。先発が好投して出番が無ければもっと良いんですが。
榊原がこしらえた1死満塁の絶体絶命の危機に颯爽登場は建山。フェルナンデスを二飛、中村を三振に斬って取って脱出、無失点!痺れますね!こういういい投手をこういう場面で使えるというのは、やはり後ろが確りしているからですよ。
8回からは林が登板して、高山に安打されるも9回2死まで許した安打はその1本のみ、無失点で久にスイッチ。久も代り端中島に安打されますが、続くフェルナンデスを三ゴロに打ち取り無失点。その裏サヨナラ勝ちで久は今季初勝利!「久は同点・ビハインドでは絶対使うな、必ず失敗する(キリッ」とか言ってた人、元気ぃ?
【敵】
西武は勝ちきれませんね。2回の絶好機には得点できず、同点の7回にも1死満塁から無得点。3点のうち2点は中村のソロ弾2発によるもの。その中村も7回の絶好機には三振。走者のいない場面では大きいのが打てても、走者のたまった場面では単打すら打てない。ハム以上に安打を重ねているのに最後までリードを保てなかった。
思えば、ソフトバンクに3連敗し、涌井を中4日で吶喊させて失敗。終盤の西武は兎に角焦りに喰われていたような。やはりと言うか、後一つと言うところで意地を上手く表現できませんでした。誰が居ないからとは言えませんが。やはり、大きい存在でしたよ。
【総】
もう、どうなっても構わない、どうなるのかもわからない。とりあえずリーグ優勝はソフトバンクで決定。これはハムが西武を下した時点でソフトバンクの優勝マジック1が減り、優勝。そのソフトバンクはKスタで楽天に敗戦、3年連続でKスタで最後の試合を落とすというオチ(2009年はCS第1ステージ)。
この事で「ソフトバンクはハムに感謝しろよ」なんていう方もいますがね、私は感謝なんていりませんよ。何もソフトバンクのために戦ったわけじゃないですし、寧ろ何とか勝ち抜いてCSでソフトバンクを倒す為に戦ったわけですし。自分を倒すかもしれない敵に感謝とか、そんな余裕は見せて欲しくないですね。
同様に、ロッテを下したオリックスにも感謝なんてしませんよ。ハムはそのオリックスに勝たなければいけないわけですから。オリックスはCS進出の可能性が消えはしましたが、残り3試合がハム1とロッテ2、CS残り1枠を握っているといっても過言じゃありません。ハムはそのオリックスを倒さなければCS進出は厳しい(ロッテが残り全て負ければ行けるが)訳で、オリックスの激勝に感謝する余裕はありません。
オリックスだってわずかな望みがあったわけですし、その為に戦ったわけで。偶々それがハムにとっていい方向に転がったというだけで、オリックスの戦った目的を歪曲するのは忍びない。第一、オリックスの希望の為にはハムが負ける必要があったわけで、そのハムが勝って感謝されても、オリックスは嬉しくないだろう。
はい、これで単独3位に約22時間ぶりに復帰。ただ、やはり残り試合数がロッテの方が多いですので、今だ自力進出の可能性は復活していません。28日にハムがオリックスに勝って、ロッテが楽天に負けるとその時点で進出決定ですよね?もしもハムが負けてロッテが勝つと、ロッテが残り2試合で連敗しない限り駄目、ハムロッテ両方負けでも、ロッテの1敗が進出条件となります・・・で合ってるよね?
ここで不気味なのがオリックス。ハムとの試合の後ロッテと2試合あるわけですが、ハムに対してどういう戦い方をしてくるのか。後ろの試合を考えた戦い方をしてくるのか、それとも次を考えずに全てを使い尽くしてくるのか。そうなるとまず最初にあたるハムは非常に不利とも思えます。やはり、最後に立ちはだかるのもオリックスか。
ハムの方はウルフが今日3イニングス投りましたので、流石に先発はないでしょう。おそらく先発は勝、ウルフは中継ぎでの出番もあるかもしれません。ダルの中継ぎ待機もあるかもしれません。ハムは最終戦ですので、翌日を考えずに戦えます。尤も翌日の試合だけが戦いに関与するわけでもありませんので、どうなるかはわかりませんが。
春先の借金14からは考えられなかった結末を迎えようとしています。まだ、どうなるかはわかりません。しかしこの熱く濃厚なシーズンを戦えたことこそが尊いのでありまして、結果は花に過ぎません。ですから、どんな結果でも受け入れる準備はできています。願わくば、少しでも大きく色鮮やかな花を、ではありますがね。泣いても笑ってもあと1試合です!
【記事タイトル】
May’n / 中島愛で「ライオン」。生き残りたい、生き残りたい、まだ生きてたくなる。星座の導きで今、見つめ合った。生き残りたい、途方に暮れて、キラリ枯れてゆく。本気のカラダ見せ付けるまで私、眠らない。



↓以下TB用リンク
[10Fs]糸井サヨナラ打で鷹優勝援護も3位浮上 #lovefighters: ZAWA talk -福八非公認グッズ撲滅!!- / 9/26・日本ハムvs埼玉西武(札幌ドーム)観戦記 ふりこ的徒然日記 / 【ホーム最終戦】対埼玉西武ライオンズ24回戦@札幌ドーム - シスアド with FHR / [09/26]対埼玉西武、アットサッポロ。:That's "Hokkaido Nippoon-Ham Fighters" Entertainment!! / おひさまのご機嫌 | ドーム最終戦はサヨナラだっ! / 西武に引導渡す(9/26VS西武最終戦○) - ハムかつサンドはたべものです / はむわんこ - 札幌ドーム最終戦!糸井が最後に打った!! / 札幌ドーム最終戦!サヨナラ勝利!! - STRENGTH / 残り2試合 vsライオンズ24回戦 本拠地最終ゲームはサヨナラで! : 氷下魚の私的なつぶやき / 【空へ飛ぶ時】 2010/09/25 対福岡ソフトバンクホークス24回戦 / はむはむらいふ ホーム最終戦は劇的な結末でした /
諦める事が賢明なのか。諦める事が賢明なものか。確かにハムは限界状況、若手の台頭を促す為に敢えて補強せず、他球団と比較して乏しい戦力でここまでやってきた。春先には借金14と低迷し、暗黒時代の到来を宣言するものまで現れた。
しかしそこから、まずは中堅やベテランの踏ん張りで持ち直し、そして期待通りとは完全に行かなかったものの、若手の活躍もあって借金を完済、Aクラス入りを争うところまで来た。一時は優勝の可能性まで見えた。これ自体奇跡的なことではあったが、奇跡ではない。球団の方針が全てではなくともある程度のレベルまで達成された事、そして選手や監督・コーチをはじめとしたチームの全てが絶え間なく前進し続けた結果である。
確かに育成と勝利の両立は難しい。我慢の必要な若手を起用しながらの勝利は、他のポジションに多大な負担を強いる。結果として疲弊し、踏ん張りが利かなくなる。だが、だからと言って諦めてしまっては、勝つ為の戦いをやめてしまっては、チームの士気は下がってしまい、若手の育成にもいい影響はない。なので、常に上を見続ける必要があるのだ。
「勝たなくてもいいチーム」と「勝ちたいチーム」では、一戦一戦にかける気合が違う。緊張感が違う。上を目指すチームの方が、若手に対してもいい影響なのは明白。だから、辛いからと言って堕落するわけには行かないのである。
もしも、それでも希望かなわず早くに望みが絶たれていたならば仕方のないことだが、ここに来てまだ望みが残っている事が諦める事を許さない。年長者が若手に、諦めて堕落した姿を見せるわけには行かないからだ。
確かに育成と勝利の両立は難しい。だが、若手の育つ環境を考えれば諦めるわけにはいかない。どんなに辛い状況でも諦めず、希望に向けて戦い続ける。その姿を見せる事、その中で育つ事が若手にとって何よりの糧となるのだから。
9月26日 第24回戦 日本ハム14勝 / 西武10勝 / 0引き分け |
札幌ドーム 15時1分開始 3時間43分 観衆:42002人 |
北海道日本ハム | 埼玉西武 | ||
ケッペル(3回 46球) ウルフ(3回 44球) 榊原(1/3 22球) 建山(2/3 6球) 林(1回2/3 23球) 武田久(1/3 3球) | 投 手 | 石井一(3回2/3 76球) 小野寺(2回1/3 27球) 岡本篤(2回 38球) シコースキー(1/3 8球) | |
本塁打 | 中村24号ソロ(ウルフ) 中村25号ソロ(ウルフ) | ||
プロ野球速報:Sports@nifty エキサイトベースボール | プロ野球速報 プロ野球スコア速報 : nikkansports.com プロ野球試合結果 ― スポニチ Sponichi Annex 野球 |
【攻】
まぁ、ストレスフリーな攻撃なんて無い罠。何度でも言うけど、究極の残塁削減策は出塁の削減、無安打無四球ですからね。無駄弾でも何でも打って打ってうちまくって、圧力を掛けていくしかない。まぁ、今日はそれができたといえるほどの攻撃でもないですが、9安打なら無抵抗でもなかったわけで。
先制するも追いつかれ、勝ち越されたら即逆転。その後また追いつかれて最後は9回裏にサヨナラ。本当に狙ってやってるんじゃないか?と思うような劇的ぶり。まぁ、狙ってるわけは無いですけどね、楽に勝てるんなら楽に勝ちたいと思っているさ。でも楽には勝てないら、必死に苦しんで藻掻いて点を取り合うんでありまして。
初回1死から稀哲が絶妙バーガー以上に絶妙な内野安打で出塁すると盗塁、そして稲葉のゴロの間に三塁進塁。2死走者三塁から打点王小谷野、打球は中堅前に抜けてまずは1点先制。しかし後が続かず1点どまり、3回に追いつかれ、4回には勝ち越されてしまう。しかし!
勝ち越された直後の4回裏、先頭陽が二塁打で出塁、中田の中飛で陽がタッチアップ、三塁に進塁すると大野が死球で1死走者一塁三塁。ここで飯山賢介の連続適時打で2点を返して逆転!ここで更にもう一押し二押しで試合を決めたかったが後続倒れて1点の勝ち越しのみ。するとやはり中村の2打席連続ソロ弾で同点に。
その後は西武中継ぎの小野寺と岡本篤を打てず、7回に2四球で貰った好機もモノにできず、試合は9回裏へ、マウンドは西武の抑えシコースキー。しかし先頭稀哲が安打で出ると続く稲葉が死球で無死走者一塁二塁、ここでベンチは4番小谷野に送れの指示。しかし小谷野の犠打は失敗、投ゴロ三塁封殺で1死走者一塁二塁、打席には機能最後の打者となった、併殺で終わってしまった糸井。
糸井は悔しかっただろう、当然だ。犠打を失敗試行機を潰し、最終回の反撃ムードも併殺で潰してしまっていた。もしあそこで繋げていたら・・・そういうことは試合後何度も考えたであろう。
そんな糸井の一打は、昨日の悔しさをバネに左翼フェンスを直撃!もう人伸びで本塁打という当たりで二塁から稲葉が生還!昨日の鬱憤を24時間以内に晴らす自身2度目のサヨナラ安打となった!ホーム最終戦セレモニーでヒロインが無かったのが残念だが、糸井が見事に名誉を挽回、ヒーローとなった!
正直、攻撃ではイマイチな部分も多かった。中田は8月中旬以降下降線を辿り、9月に入ってからは全く打てず。この試合でも雰囲気は多少見せたが結果は残せなかった。チームが劇的な勝利をあげて沸く中、自身の悔しさをどう消化するか。落ち込むなとも悩むなともいわない。俯いたっていい、塞ぎ込んだっていい。迷いに迷いまくって、答えを見つけ出して欲しい。
中田の事で言うならば、好調時に私も浮かれた記事を書くことがあったので、人のことをいえた義理ではないが、流石にTVで「好調の秘訣」とかインタビューをするのはやや尚早であったのではないだろうか。まだまだこれからの打者に「これで打てるようになりました」などと言わせてどうしたかったのか。まだまだ苦難は待ち構えていたというのに。まぁ、期待の現われではあるんでしょうが、ちょっと抑えてあげましょうよ。私も自戒。
陽は大波小波はあるけれど、中田よりは深く沈まないイメージ。ただ、もう1段2段のレベルアップは必要。兎に角塁に出るという意思を打席で強く表現してほしい。勿論そういう意識はあるんでしょうが、いま一つ上手く表現できていない。陽は犠打の確実性とそこだね。それができれば1番2番といった打順を任せられる。
飯山は9番打者としてこれ以上ない活躍を見せてくれています。何より繋ぐ打撃ができていますので、9番には高口を置いて飯山は6番辺りに置いてみても面白いかもしれません。正直、今季に関して残りを勝ち抜くのであれば、中田に賭けるよりも飯山高口に頼ったほうが良いような気はします。
【防】
先発はケッペル。3回で「梨田監督が諦めた」と言う表現をされますが、これは最低限ですが予定通りだったかと。その後ウルフが4回から6回まで投ってますんで、外国人スターターが二人三脚で6イニングスを投ったと思えばね。まぁ、欲を言えば後1イニング行って欲しかったというのはありますが、よく1失点で堪えてくれたと思います。
勿論、8月までに12勝をあげて先発の柱として活躍してくれた訳ですし、その頃の活躍と比べると物足りない部分があるのも確かです。しかし誰にでも好不調の波はありますし、目立つ活躍をすれば対策もされます。そして何よりここに来ての背中や脇腹の痛み。満身創痍で良く果たしてくれたと思いますよ。あと何回投るかはわかりませんが、オフには確り養生して、来季は今季以上の活躍を、今季後半の雪辱を果たして欲しいものです。
2番手のウルフは中村に2打席連続でソロを打たれたのはちょっと残念。1本は兎も角2本はね。ただ、どちらも前に走者を出してませんでしたし、その後の投球にもあまり影響はありませんでしたし、この2点だけで済ませてくれてよかったですよ。こういうところ、打たれて動じないところを見習って欲しい若手は結構いますね。糸数とか糸数とか糸数とか。
3番手は榊原・・・でしたが、流石に5イニングス投って中1日は厳しかったのでしょうか。本当はこういうところでいの一番に菊地が出されなきゃ駄目なんですけどね。何とか明後日は万全で投って欲しいなぁ、榊原は。先発が好投して出番が無ければもっと良いんですが。
榊原がこしらえた1死満塁の絶体絶命の危機に颯爽登場は建山。フェルナンデスを二飛、中村を三振に斬って取って脱出、無失点!痺れますね!こういういい投手をこういう場面で使えるというのは、やはり後ろが確りしているからですよ。
8回からは林が登板して、高山に安打されるも9回2死まで許した安打はその1本のみ、無失点で久にスイッチ。久も代り端中島に安打されますが、続くフェルナンデスを三ゴロに打ち取り無失点。その裏サヨナラ勝ちで久は今季初勝利!「久は同点・ビハインドでは絶対使うな、必ず失敗する(キリッ」とか言ってた人、元気ぃ?
【敵】
西武は勝ちきれませんね。2回の絶好機には得点できず、同点の7回にも1死満塁から無得点。3点のうち2点は中村のソロ弾2発によるもの。その中村も7回の絶好機には三振。走者のいない場面では大きいのが打てても、走者のたまった場面では単打すら打てない。ハム以上に安打を重ねているのに最後までリードを保てなかった。
思えば、ソフトバンクに3連敗し、涌井を中4日で吶喊させて失敗。終盤の西武は兎に角焦りに喰われていたような。やはりと言うか、後一つと言うところで意地を上手く表現できませんでした。誰が居ないからとは言えませんが。やはり、大きい存在でしたよ。
【総】
もう、どうなっても構わない、どうなるのかもわからない。とりあえずリーグ優勝はソフトバンクで決定。これはハムが西武を下した時点でソフトバンクの優勝マジック1が減り、優勝。そのソフトバンクはKスタで楽天に敗戦、3年連続でKスタで最後の試合を落とすというオチ(2009年はCS第1ステージ)。
この事で「ソフトバンクはハムに感謝しろよ」なんていう方もいますがね、私は感謝なんていりませんよ。何もソフトバンクのために戦ったわけじゃないですし、寧ろ何とか勝ち抜いてCSでソフトバンクを倒す為に戦ったわけですし。自分を倒すかもしれない敵に感謝とか、そんな余裕は見せて欲しくないですね。
同様に、ロッテを下したオリックスにも感謝なんてしませんよ。ハムはそのオリックスに勝たなければいけないわけですから。オリックスはCS進出の可能性が消えはしましたが、残り3試合がハム1とロッテ2、CS残り1枠を握っているといっても過言じゃありません。ハムはそのオリックスを倒さなければCS進出は厳しい(ロッテが残り全て負ければ行けるが)訳で、オリックスの激勝に感謝する余裕はありません。
オリックスだってわずかな望みがあったわけですし、その為に戦ったわけで。偶々それがハムにとっていい方向に転がったというだけで、オリックスの戦った目的を歪曲するのは忍びない。第一、オリックスの希望の為にはハムが負ける必要があったわけで、そのハムが勝って感謝されても、オリックスは嬉しくないだろう。
はい、これで単独3位に約22時間ぶりに復帰。ただ、やはり残り試合数がロッテの方が多いですので、今だ自力進出の可能性は復活していません。28日にハムがオリックスに勝って、ロッテが楽天に負けるとその時点で進出決定ですよね?もしもハムが負けてロッテが勝つと、ロッテが残り2試合で連敗しない限り駄目、ハムロッテ両方負けでも、ロッテの1敗が進出条件となります・・・で合ってるよね?
ここで不気味なのがオリックス。ハムとの試合の後ロッテと2試合あるわけですが、ハムに対してどういう戦い方をしてくるのか。後ろの試合を考えた戦い方をしてくるのか、それとも次を考えずに全てを使い尽くしてくるのか。そうなるとまず最初にあたるハムは非常に不利とも思えます。やはり、最後に立ちはだかるのもオリックスか。
ハムの方はウルフが今日3イニングス投りましたので、流石に先発はないでしょう。おそらく先発は勝、ウルフは中継ぎでの出番もあるかもしれません。ダルの中継ぎ待機もあるかもしれません。ハムは最終戦ですので、翌日を考えずに戦えます。尤も翌日の試合だけが戦いに関与するわけでもありませんので、どうなるかはわかりませんが。
春先の借金14からは考えられなかった結末を迎えようとしています。まだ、どうなるかはわかりません。しかしこの熱く濃厚なシーズンを戦えたことこそが尊いのでありまして、結果は花に過ぎません。ですから、どんな結果でも受け入れる準備はできています。願わくば、少しでも大きく色鮮やかな花を、ではありますがね。泣いても笑ってもあと1試合です!
【記事タイトル】
May’n / 中島愛で「ライオン」。生き残りたい、生き残りたい、まだ生きてたくなる。星座の導きで今、見つめ合った。生き残りたい、途方に暮れて、キラリ枯れてゆく。本気のカラダ見せ付けるまで私、眠らない。



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[10Fs]糸井サヨナラ打で鷹優勝援護も3位浮上 #lovefighters: ZAWA talk -福八非公認グッズ撲滅!!- / 9/26・日本ハムvs埼玉西武(札幌ドーム)観戦記 ふりこ的徒然日記 / 【ホーム最終戦】対埼玉西武ライオンズ24回戦@札幌ドーム - シスアド with FHR / [09/26]対埼玉西武、アットサッポロ。:That's "Hokkaido Nippoon-Ham Fighters" Entertainment!! / おひさまのご機嫌 | ドーム最終戦はサヨナラだっ! / 西武に引導渡す(9/26VS西武最終戦○) - ハムかつサンドはたべものです / はむわんこ - 札幌ドーム最終戦!糸井が最後に打った!! / 札幌ドーム最終戦!サヨナラ勝利!! - STRENGTH / 残り2試合 vsライオンズ24回戦 本拠地最終ゲームはサヨナラで! : 氷下魚の私的なつぶやき / 【空へ飛ぶ時】 2010/09/25 対福岡ソフトバンクホークス24回戦 / はむはむらいふ ホーム最終戦は劇的な結末でした /
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